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何から始めればいい?子なし夫婦が「終活」で整理すべき3つのこと

最近もっぱら「老後に2,000万円は必要」「年金だけでは暮らせない」といった不安な情報ばかりが飛び交っていますね。
老後どのように暮らしたらいいのか、今後の人生どう生きたらいいのか、そのために今からどんな準備をしていけばいいのか。
先の見えない将来についての悩みは尽きません。

どんな未来であれ、最後に「良い人生だった」と思える人生を歩みたいですよね。
そのきっかけを作ってくれるのが「終活」です。

自分が亡くなった後も残されたパートナー、そして自分と相手の家族・兄弟が円満な関係を築いていけるように、また自分に残された人生を有意義に過ごすために、今から準備を始めましょう!

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副編集長

そこで今回は、子なし夫婦の終活についてご紹介いたします。

終活とは?

「終活」とは、人生の終わりに向けて備える活動のことです。
終活という言葉は2009年ごろに雑誌の連載で取り上げられたことから注目され始めました。

インターネット調査会社大手のマクロミルが行った調査によると「終活をしようと思う理由」は以下のような結果でした。

dinks 終活

参照:「60・70代のシニア世代1,000名に聞いた!「終活」の意識と実態(マクロミル調べ)」

残されたパートナー・家族に迷惑をかけたくないという気持ちと、自分の最後についての希望を伝えたいという気持ち。
そうした想いが終活を行う理由の大部分を占めているようです。

終活で整理しておきたい3つのこと

終活は「死」と向き合う活動でもあるため、暗いイメージを持っている人も多いです。
人はいつか必ず死にますが、その現実を受け入れることは痛みも伴います。
ただ、その痛みを乗り越える事ができれば、残された人生を前向きに生きやすくなるというメリットもあるんです。

終活で整理しておきたい事には大きく分けて次の3つがあります。

  1. 残りの人生計画
  2. 家族へ伝えること
  3. 遺産相続について

それぞれ詳しく解説します。

残りの人生計画

人生を振り返り、気持ちの整理をして、自分の望む最期を迎えるためにやっておける事には何があるでしょうか。

まず一つは残りの人生で何をしたいか、計画して実行すること。
もう一つは、できれば専門家に相談しながら遺言書の作成。

他にも、生きている間の介護も考える必要があるでしょうか。
そうなると病気になって寝たきりになってしまった時に、延命治療をしてでも生きたいか、といったことも考えておいた方が良さそうです。

このように整理しておくべきことは想像よりもたくさんあります。
整理に時間がかかることもありますので、元気な今のうちに考え始めましょう。

特に子なし夫婦は残された人への負担がかなり大きいです。
どちらが先に旅立つかは分からないため、一人に取り残されても自分のことを気にかけてくれる友人を1人でも持っておけると安心ですね。

深い友人関係は一朝一夕に築けるものではありませんから、そう呼べる仲間がいない場合は今からがスタートです。
趣味や行きつけの場所、地域イベントなどに出向き、気の合いそうな人に挨拶するところから始めましょう。

家族へ伝えること

残される家族が行う手続きや選択することへの負担を軽くするために、通帳・生命保険・年金などに関する情報を整理しておきたいです。

具体的には以下のような情報ですね。

  • 相続として引き継げる財産には何があるか
  • どのくらいの金額があるか
  • どこでそれを管理しているか

預貯金や株式、小切手、貴金属、美術品、不動産といった具合に財産になりそうなものをすべて整理しておきましょう。

自分の手持ちの財産を把握して老後に備えるという意味でも一度整理しておく価値はあると思います。

また、葬儀やお墓について、死後に連絡して欲しい人など、自分の想いと希望も整理しておきたいです。

残された家族は死後にパートナーが亡くなった辛く悲しい気持ちをグッと堪えながら、急いで必要な手続きをしなければなりません。

少しでもその負担を軽くしてあげるためにも、自分の希望とパートナーに取ってほしい行動をハッキリと言葉にして残しておきましょう。

遺産相続について

遺産を巡ってモメるのはよくあることですが、特に子供のいない夫婦にとって遺産相続について整理することは重要なこと。

特に子どもがいない場合は残されたパートナーと家族・兄弟で財産を分け合うことになるため、モメる可能性が高いです。

遺言書やエンディングノートを作成するなどして、ちゃんと備えておきたいですね。

ただ、遺言書も作成すればいいとは限らず、一定のルールに沿っていない遺言書は無効になってしまう可能性も。

できれば相続や遺言書に精通している司法書士に依頼して、有効な遺言書を作成してもらうのがオススメです。

また、遺言書で「財産は全部妻に」としていても、遺言書だけではその効力はありません。
なぜなら、家族や兄弟にも相続する権利は発生するからです。
もしその希望を叶えたい場合は生きている間に相続人と話し合い、「遺留分の放棄」をしてもらい、家庭裁判所の許可を得る必要があります。

円満な相続には相続人同士での話し合いが欠かせませんので、トラブルを回避するために生前から準備しておきたいですね。

自分の想いや感謝の気持ちを「エンディングノート」にまとめよう

遺言書とは別にエンディングノートと呼ばれるものがあります。
両者の違いを以下の表にまとめてみました。

名称 書く内容や特徴 法的効力
遺言書 遺産相続など記載は死後に関することのみ
エンディングノート 家族や友人への想いや希望など内容は自由

エンディングノートには法的効力がないため、遺産相続に関する希望については遺言書を別途作成して書き留める必要があります。

ただ、遺言書は死後に関することしか記載できないばかりか、遺産相続の方法や誰に相続するか等のお堅い内容ばかり。
作るべきと分かっていても、なかなか重い腰が上がらないという人も多いです。

その点エンディングノートであれば「自分はこんな最後を迎えたい」といった希望を自由に書けるので、前向きな気持ちで作成しやすいです。
書く内容に指定はありませんが、一般的には次のようなことを整理しておくと良いとされています。

  • 本人の情報
  • 財産や資産に関する情報
  • 自分史
  • 家族や友人への感謝
  • 医療や介護について
  • 葬儀について
  • お墓や埋葬について
  • ローンやサブスクなど借金について
  • パソコンやスマホのID、パスワード
  • 親しい人の連絡先

まとめ

今回は子なし夫婦の終活についてご紹介しました。
終活は自分の死後の備えだけでなく、これまでの人生を振り返り、残りの人生について考える良い機会でもあります。
また、ゆっくりと家族の幸せ、自分の幸せを考えながら、今後より良い人生を穏やかに送れるように考えることが終活です。
いずれ迎える”死”についてネガティブに考えるのではなく、明るく楽しい毎日を送るために、また家族がトラブルに見舞われないように行う活動と考えましょう。
エンディングノートは市販されていますので、「終活始めたいけど何からはじめよう?」と悩んでなかなか実行に移せない方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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