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DINKsは勝ち組?最強?うらやましい?気になる子なし夫婦のリアル

子供を産み、育てるのは幸せなことである反面、非常に大変なことですよね。
子供を育てている夫婦からすれば、好き勝手自由に生きているように見えるDINKs夫婦のことを「うらやましい」と感じることもあるかもしれません。

また、20代・30代の夫婦の中には子供を産むかどうかで悩まれている真っ最中の方もいるかもしれませんね。
子供を産むか・産まないかは非常に大きな選択です。
できるだけ後悔の少ない選択をするためにも、子持ち夫婦・子なし夫婦の良い面と悪い面を知り、両者を比較してより良い選択ができるようにしましょう。

そこで本記事では、勝ち組や最強などと称され、うらやましがられることが多いDINKs夫婦のリアルをお伝えするとともに、メリットやデメリットについてもご紹介したいと思います。

DINKsってぶっちゃけ幸せなの?子なし夫婦のリアル

DINKsと聞くと、お金にも時間にも余裕があり、自由で煌びやかな生活をイメージする人も少なくありません。
しかし、現実には裕福なDINKsばかりではないことも事実です。

さっそくではありますが、ここからはDINKs夫婦のリアルな一面をご紹介します。

それほど裕福ではない家庭もある

子持ちの夫婦から「うらやましい」と思われることもあるDINKs夫婦ですが、実は裕福な家庭ばかりではありません。
中には暮らしが厳しいがために子供を産むことを諦め、2人で暮らしている夫婦もいます。

もちろん、パワーカップルと呼ばれるような世帯年収1,000万円越えの高収入の共働き夫婦も存在するのですが、そのような夫婦はほんの一握りです。
国税庁の「令和2年 民間給与実態統計調査」というデータを確認したところ、年収1000万円超の夫婦の割合は全体で約4.6%しかいないという結果でした。

稼げるかどうかは子供の有無よりもどの業界で働くか与えられた役職によるところが大きいため、たとえ子なしでも裕福ではない夫婦も多いのです。

子持ちのコミュニティに入れない

厚生労働省の「出生動向基本調査(2015)」というデータによると、全体に占める子なし夫婦の割合は約13.1%であるとされています。
少し古いデータなので現在はもう少し子なし夫婦の割合が増えていると予想されますが、全体のおよそ8割は子持ちの夫婦ということですから、現状はまだまだ子なし夫婦がマイノリティであることは明らかですね。

子持ちの人が集えば自然と話題は子どもの話になりますから、子なしの人にとっては「話についていけない」「輪に入れない」と感じる場面も多く、疎外感や孤独を感じることも多いようです。

なりたくてDINKsになった人ばかりではない

近年の統計によれば夫婦の5.5組に1組は妊娠できずに悩んでいると言われています。
たとえ不妊治療や高度な生殖医療を受けたとしても子供を授かれるとは限らず、やむなく妊活を終える人もいるのです。
はじめからDINKsになりたくてなった訳ではない夫婦もいるということです。
「DINKs=自分たちのことしか考えていない身勝手な夫婦」と考えていると、知らぬ間に他人を傷つけてしまうこともあります。
DINKsという選択をした背景には様々な理由があるので、安易な決めつけは絶対に避けましょう。

DINKsのメリット

冒頭から少しネガティブな話題になってしまいましたが、あらゆる物事には良い面と悪い面が存在します。
自分にとって良い選択かどうかを見極めるには、その両方について理解することです。

そこで、まずはDINKsのメリットから見ていきましょう。

メリット1:キャリアを築きやすい

DINKsの1つめのメリットは、夫婦双方でキャリアを築きやすいことです。
特に女性は産休や育休で仕事を離れるケースも多いですが、復帰後は数年のブランクがありますし、育休をとることで昇進コースから外されてしまうことは男女平等が叫ばれる社会でも未だあります。

その点、子供がいないDINKs夫婦は仕事だけに集中できますから、夫も妻もキャリアを築きやすいです。

メリット2:金銭的余裕が生まれやすい

DINKsの2つめのメリットは、金銭的余裕が生まれやすいことです。
DINKs夫婦は子育てに掛かるお金や労力を他の活動に回すことができます。
教育費は2,000万〜3,000万円ほど必要といわれますし、子育てには多大な労力を要するため、子なし夫婦の方が高収入を実現しやすくなります。
キャリアを築きやすいこととも相まって、子持ち夫婦と比べると金銭的余裕が生まれやすいのはDINKs夫婦のメリットと言えるかもしれません。

メリット3:時間的余裕がある

DINKsの3つめのメリットは、夫婦ふたりの時間が増えることです。
子育ては24時間体制とも言われる中、子なし夫婦の持つ時間的・精神的余裕はとても大きいです。
二人の時間が増えることで一緒に映画を楽しんだり、ゆっくりと時間を掛けて食事をしながら会話を楽しむなどといった夫婦ふたりの時間も増やせます。
また、自分のプライベートな時間も確保しやすいというメリットもあります。

DINKsのデメリット

子持ち夫婦よりも時間やお金の自由を獲得しやすいのはDINKs夫婦の大きなメリットと言えそうですね。
一方で、DINKs特有の悩みや不安もあります。
ここからはデメリットについて確認していきましょう。

デメリット1:理解されないことが多い

先述のとおり、DINKsはまだまだ少数派の域を出ません。
結婚したら子供を産むのがまだまだ当たり前ですし、周りの人から次のようなことを言われることもあります。

親:早く孫の顔を見せて
友人:子供産まないの?
社会:少子化社会なのに無責任だ
その他:子供を産まないなら何で結婚したの?

子供を産まない理由には夫婦によって様々な理由があるものですが、結婚している以上は周囲の人からこうした「子供を産まないこと」に関して声をかけられることは多いでしょう。

子供を産まない理由に対して理解を示してくれる方もいますが、周囲の人全員に理解してもらえるとは限らないので割り切って付き合う必要があります。

デメリット2:大きなライフイベントがほとんどない

子育てしている夫婦にはさまざまなライフイベントが待っています。
七五三、入学式、卒業式、授業参観、運動会、成人式、就職、結婚式…など、子育てする親でないと経験できないライフイベントが数多くありますね。
DINKs夫婦は自分たちの結婚式以降、ライフイベントはほとんどなく、似たような生活の繰り返しになってしまいがちです。
自分たちで何かイベントや目標を作らなければマンネリ化した人生になってしまいますね。

デメリット3:老後が寂しい

子なしの人は計画的に人との繋がりを増やしたり、維持したりしないと寂しい老後を迎える可能性が高いです。
子育てを経験しないことで仲の良い友人と話が合わなくなり、疎遠になることもあるからです。
人間にとってコミュニティに所属することはとても重要なことなので、「子持ち」という大きなコミュニティを失うのは結構な痛手になるかもしれません。

子供の有無に関わらず、人間関係にある程度の幅を持たせることが重要になります。
寂しい老後を迎えないためにも、人とのつながりは大切にしましょう。

まとめ:人生に勝ち組か負け組かなんて判定は必要ない

「DINKsは時間にもお金にも余裕があって勝ち組だ」「DINKsは最強」と言う人もいるようですが、これまでお伝えしてきた通り、子なし夫婦にもメリット・デメリットはあります。
DINKs夫婦が必ずしも勝ち組とは言い切れませんし、そもそも人生に勝ち組・負け組という観点は必要ないとも思います。
メリット・デメリットだけで人生を語ることはできませんし、幸せは自分の心で感じるものであり、理屈ではありませんよね。

本記事ではDINKsのリアルを知ってもらうべく、ネガティブな側面も包み隠さずお伝えしましたが、決してDINKsという生き方を否定しているわけではありません。
すべての選択にはメリットとデメリットがあるということをお伝えしたかったのです。

DINKS MAGAZINEはDINKsの方に向けた情報発信をする立場を取っていますが、安易な考えからDINKsを選択して後悔することも絶対に避けてほしいと願っています。
そしてDINKsに対して偏ったイメージを抱いている人に、ぜひ子なし夫婦のリアルを知ってほしいのです。

子供を産むか、子供を産まないかは人生の中でもとても大きな岐路です。
最終的に自分の人生を生き、その結果を受け止めるのも自分自身なので、ゆっくりと自分の価値観と向き合ってみてくださいね。

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