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「子どもがいない人生」を考えている方におすすめの本を5冊厳選しました

こんにちは。DINKS MAGAZINE コラムニストのNanaです。

結婚・出産のタイミングは人それぞれですが、結婚や出産について「する」「しない」を個人の観点から選択する時代になってきました。
2022年6月に内閣府から発表された「少子化社会対策白書」によれば、生涯未婚率は年々増加しているとのことですし、2020年のOECD(経済協力開発機構)のデータベースによれば、「生涯にわたって子供を持たない女性」の割合が27.0%と先進国で第一位になったそうです。

昔はするのが当たり前だった「結婚」「出産」への価値観が、時代の流れとともに大きく変化してきているんですね。

しかしそうは言っても、ある程度の年齢になってくると、ふと「結婚」や「子育て」を意識する瞬間が多くなってくるのではないでしょうか。
また、すでに結婚している人の中にも「子供を持つか持たないか迷っている」という人も一定数いることでしょう。
「子供を持たない」とすでに心に決めている人でも、身近に子供を持つ人が増えてくると「このままでいいのだろうか」と不安になることもあると思います。

自分自身や、自分とパートナーとの人生を考える上で他者の価値観や言葉に縋るのは賢明ではないかもしれませんが、それでも人生の大きな決断をする上で、戸惑い、ふと立ち止まってしまった時に誰かの声を頼りにしたくなる時があると思います。

インターネットやSNSもその手段の一つですが、今回は子供を持つかどうか悩んでいる方、そして子供のいない人生を考えているが不安だという方向けにおすすめの「本」をご紹介したいと思います。

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Nana

「結婚をしない」「選択子なし」という生き方を選んだ筆者が厳選してみました。ぜひ一度手に取ってみてくださいね。

「子どもがいない人生」を考えている方におすすめの本5選

ここでは

・子供を産むか産まないか悩んでいる
・子育てをしない人生を考えている
・「選択子なし」の生き方をしているがふと不安になる時がある
・不妊で子供を授かれず、孤独感を感じることがある

といった方向けにおすすめの本を厳選して5冊、ご紹介していきたいと思います。

産まないことは逃げですか?


産まないことは「逃げ」ですか? [ 吉田潮 ]

ーー「34歳で子供が欲しくなり、40歳で不妊治療をやめた」

『週刊新潮』の人気コラムニスト吉田潮さんが、「産まない」という選択について書き下ろした本です。
産む人生か、産まない人生か。
アラサー&アラフォーの女性の誰もがぶつかる「妊娠・出産」の問題や、「妊活」しても簡単には「できない」という問題といった、女性のナイーブな問題を書き下ろした本書。

吉田さん自身の不妊治療や夫婦生活についても赤裸々に語られています。
子どもが産めない劣等感などにも触れ、不妊で辛い思いをしてきた方には共感できる箇所も多いのではないでしょうか。

辛い心境も語られつつも、最後には「自分の人生を楽しみたい」と前向きに思わせてくれる、そんな一冊となっています。

不妊治療、やめました。〜ふたり暮らしを決めた日〜


不妊治療、やめました。 ふたり暮らしを決めた日 [ 堀田あきお ]

ーー「10年間に及ぶ不妊治療の末、最後に選んだのはふたりで生きていくこと。」

タイトル通り、「不妊治療」をやめた夫婦のリアルな日常や気持ちを描いた一冊。
突然の子宮内膜症手術、度重なる人工授精、流産など、辛い時を共に歩いてきた二人の、笑って泣けるコミックエッセイです。

読書がそこそこ苦手な筆者でも、サクサク読めました。
「いろんな人の体験談が読んでみたいけど、文章はどちらかというと苦手で・・・」
という方は、こういったコミックから入ってみてはいかがでしょうか。

母親になって後悔してる


母親になって後悔してる [ オルナ・ドーナト ]

ーーもし時間を巻き戻せたら、再び母になることを選びますか? 「ノー」と答えた23人の女性へのインタビュー

パワーワードとも言えるタイトルが話題のこちらの本、世界中で大反響を呼びました。
「もし時間を巻き戻せたら、あなたは再び母になることを選びますか?」という質問に「ノー」と答えた23人の女性にインタビューし、女性が母親になることで経験することや感情をまとめた一冊です。
「子供を産んで後悔している」「母親になったことを後悔している」と言った言葉は暗黙の了解でタブー視されており、表立ってそのような発言をすればバッシングを受けかねません。
そんなタブーに切り込み、後悔している母親の感情を取り上げたこの一冊は、欧米を中心にSNSなどでも大きな論争を巻き起こしました。

こちらは先ほどご紹介したコミックエッセイとは対照的に「読書がそこそこ好き」「長文は読み慣れてるよ」という方にオススメです。
というのも、学術的で難しい文章が続くので、抵抗感のある方や途中で読むのを断念してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
他の本に比べて少々ハードルの高さはあるかもしれませんが、子育てをするか悩んでいる方にはぜひ読んでほしいです。

『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』


誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方 [ くどうみやこ ]

ーー「子どものいない人は3人に一人。到来した新たな大人時代の生き方指南書」

子どもが欲しかったが持てなかったという経験を持つ著者・くどうみやこさんが、子どもがいない100人以上の声を聞き、見えてきたことをまとめた本書。

メインストーリーとして子どもがいない13人の女性にスポットライトが当たっていて、それぞれの物語が心を動かす一冊です。本の著者が実際に子どもが欲しかった当事者なので、本音にグッと迫ることができ、胸が苦しくなるようなところもありますが、子なしとして生きる上で必要な覚悟を学ばせてもらえる、そんな本です。

『誰も教えてくれなかった 子どものいない女性の生き方』


誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方 [ くどうみやこ ]

先ほどご紹介した『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』の続編。
タイトルが似ていて間違えやすいのでご注意を!
「人生の歩き方」が1冊目、「女性の生き方」が続編です。

子どものいない人生の受け入れ方、人生を自分らしく生きるための考え方などが紹介されています。
子なし女性7人のリアルな人生が紹介されており、「一人じゃない」と励まされるとともに、前向きな気持ちにもなれる一冊です。

「子どもがいない人生」を考えている方はぜひ読んでみて

結婚や出産に対する価値観が変化してきている現代。
結婚するか、しないか。子どもを産むか、産まないか。
自分自身の人生ですから、誰にも口を挟まれず、自分で決める権利があります。
しかし、そうは言っても人は人と関わり合いながら生きる生き物で、孤独では生きられません。
周りの人と違う人生を歩む岐路に立った時、不安な感情に襲われることもあるでしょう。

筆者も結婚適齢期などと呼ばれる時期には、お付き合いしている現在の彼と結婚しないのかと親や友人から聞かれる日々が続きました。
「結婚もしないし、子供も持たない」と心に決めてはいるものの、いざそれを周囲に発信する勇気はその当時なく、自分の価値観が間違っているのだろうか、と揺らぎそうになったことも幾度となくありました。
人と違う道を進むのは怖いです。
後悔しそうな出来事にぶつかった時「あっちの人生を選んでいれば・・・」と思わない自信もまだありません。
ですが、自分の心が望む方へ進まなかった時には、その後悔はもっと大きくなるに違いない。
そう思い、自分の決断を信じて、時に同じ境遇の人々の存在や言葉に励まされながら、生きていきたいと思っています。

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