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賢い人は子どもを作らない?子どもを作らない夫婦が多い背景とは

以前、人気YouTuberのひろゆきさんの
「賢い人は子供を作らない」
といった趣旨の発言が話題を呼びましたね。

このことから「選択子なし」に対する人々の関心が高まりを見せ始めました。
「実は自分も子供を育てるか悩んでいた」
「同じような考えの人が結構いると知ることができた」
という方も多いのではないでしょうか。

今回は「賢い人は子どもを作らない」と話題になっているのはなぜか、その発言の背景を深掘りしてみると共に、子どもを作らない夫婦が増えているのかについてや、少子化の現状についても考えてみたいと思います。

YouTuber・ひろゆき氏の「賢い人は子どもを作らない」発言の概要

日本の実業家であり、2ちゃんねるの開設者である、人気YouTuber・ひろゆき氏。
そのひろゆき氏が語ったとされる「賢い人は子どもを作らない」発言、該当の部分はこちらです。

参照:ひろゆきのマインド

ざっくり要約すると、

・まともな人は日本で子どもを作るって判断できないよね
・子どもを産むと夫婦二人の可処分所得が半分になる
・そうなると(経済的懸念から)「今は難しい」「出世してから子どもを作ろう」という考えに至る
・経済力と幸せがリンクしているという考え方はよくないが、お金がないと将来に不安を感じるもの

このような内容になっていました。

該当の部分を聞いていただくと分かるとおり、ひろゆき氏は子どもを産むことに否定的な意味を持って発言したわけではなく、
「賢い人は将来や経済状況を見据えることができるため、子どもを作らないという判断に至ってしまう」
「そういった将来への不安を感じさせてしまう社会の構造を良くしていかなければならないのでは」
といった趣旨で話をしています。

話の中から一部切り取って話題になってしまっていますが「賢い人は子どもを産まない」イコール「子どもを産む人は賢くない」「子どもを産まないほうが賢い」といった旨の発言ではありませんので、誤解のないようにしましょう。

ひろゆき氏「賢い人は子どもを作らない」発言の反響

「賢い人は子どもを作らない」という発言の反響はどうだったのでしょうか。
一部のコメントを抜粋してご紹介したいと思います。

「賢い人は子どもを作らない」に賛同するコメント

「私は仕事ができないし人間関係を築くのが下手なので、子供を作らない事にしました。 産まない優しさだってある事を世の中の人に理解して頂きたいです」

「善良な親は子供が苦労しないように全力を尽くそうとする。 その最善の策が子供をつくらないこと。 うまれてこなければ苦しむこともない。 今の社会システムに沿った生活をおくるのであれば、幸福よりも不幸のほうが相対的に長いことは明白」

「子供作った後に、子供がやりたい事に対してお金がないから我慢してって言いたくないから子供作りたくない」

今の世の中を見てると反出生主義が優しい思想に思えてくるんだよなあ。 現実という名の地獄に本人の意志関係なく生み出すのは虐待だよねっていう考えに反論できない」

「この国で子ども産んで育てるってめっちゃ怖いんだけど。若者が日本で子育てしたくないって思ってるのやばいよね」

「真面目な日本人って子育てに最も向いていない。虐待とかいじめのリスクを抱えるのなら子供いない方が良い」

「事件や事故、災害で殺されるかもしれない世の中に子供作るとか身勝手すぎワロタ」

「70億人もおるから作る必要なし」

やはりこういった見出しの動画に対してですので、子どもを産まないことに肯定的なコメントも多く見られましたが、中にはもちろん子どもを産むことが幸せと発言する方もいました。

「賢い人は子どもを作らない」に反論するコメント

「俺寂しさに勝てそうにないから、結婚して子供ほしいわ」

「私は子どもを授かりましたが、とても幸せです」

「似たようなことを考えて結果子どもを作った。いい加減な人間が子どもを作るより、自分が子どもを作った方がいいだろうと」

「人間としてのデメリットは承知した上で、生物として子供欲しいから一人は作る」

「子供がいると苦労しますよ、ほんと。でも幸せなんす」

「私は子供作るかな。我が子を抱く喜びをたった一度の人生味わわずに死ぬのは後悔しそうだから」

お金が無くても、もっと言えば親がいなくても子供は育ちます! だから大丈夫」

「3人育ててるけどこんなに面白いことない」

さまざまな反響がありましたが、皆さんはどう感じましたでしょうか。
もちろん、子どもを産むか産まないか、その判断は個人そして夫婦ごとに異なるものであり、その選択に責任を持つのも自分自身です。
ただ、子どもを産み育てることに対しての不安やリスクを感じている人が多いということは言えるのではないでしょうか。

2021年の日本の出生数は”過去最少”の81万人

日本の人口は2022年4月15日時点で約1億2,550万人。
人口は11年連続で減少を続けています。

少子化とは、幼年人口(=15歳未満の人口)が減少し、全人口に対する幼年人口の割合が低下することを意味します。
日本の少子化は1975年ごろから始まったとされており、2021年の出生率は1.30と、未だ少子化の一途を辿っています。
日本の人口を将来にわたって維持するには出生率2.07は必要だと言われていますので、これを大幅に下回っていることになりますね。

2021年の出生数は過去最少の81万人。
国の推計よりも少子化のペースが6年早いと言われています。
日本人の人口が1億人を切るのは49年後と想定されていましたが、このペースですともっと早い未来に訪れる可能性があります。

少子化は、未婚率の上昇や晩婚化、子どもを産まない夫婦が多いこと、産んだとしても1人という夫婦が多いことに起因していると考えられます。
また、近年発生した新型コロナウイルスによる社会不安も少子化をさらに加速させているとも考えられています。

選択子なし夫婦が子どもを作らない理由

夫婦1組あたりの出産人数の低下をはじめ、未婚率の上昇や晩婚化の風潮など、少子化の原因は多岐に渡りますが、選択的に子どもを作らない夫婦が一定数いることも少子化の一因となっているでしょう。

選択的に子どもを作らない夫婦がそのように考える理由はどういったものなのでしょうか。

子どもを作らない選択をした夫婦それぞれに理由があり、一括りで語ることはできませんが、一般的な意見として以下のような理由が挙げられるでしょう。

・共働きが増え、女性もキャリアを積むことが目標となる時代になった
・経済的不安がある
・子どもを育てる自信や責任が持てない
・産後、仕事に復帰できる環境が整っていない
・まだまだやりたいことがあり子育てする時間がない
・夫婦二人の生活が幸せ、現状に満足している
・そもそも子供が苦手で産みたいと思わない
・ママ友の交流など人間関係を築く自信がなくママになりたくない
・自身が幼い頃に家庭内暴力やいじめを経験し子育てをする自信が持てない
・新型コロナウイルスの影響もあり社会不安が増大した
・今後の日本経済や教育、生活保障に不安がある
・反出生主義または選民思想がある
・地球環境の変化や食糧問題など国際的な問題を懸念している

ざっくりではありますが、このような理由が挙げられると思います。

選択子なしを公言するご夫婦は「自分たちのことしか考えてない」と時折批判されることがあるようですが、自分達の現状や将来を見据え、子どもを育てるという責任を現実的に持てるかどうかを考えた結果「子どもを作らない選択」をしている夫婦もいるかもしれません。

まとめ

今回は「賢い人は子どもを作らない」発言の背景についてご紹介するとともに、その反響や、子なし夫婦を選択する人の理由について考えてみました。
選択子なし夫婦は、現状の経済状況や将来の見通し、自分が親になることに伴う責任などを冷静に考慮した結果、子どもを作らないという判断に至っているのではないかと思われます。
もちろん今回挙げたようなことに限らず、様々な理由から「子どもを作らない」という選択をしている夫婦も多いと思います。
「子どもを産んだけれど、育てられなかった」「ネグレクトや家庭内暴力につながった」ということのないように、自分達の選択に責任が持てないのならば産むべきではないと考える人も増えているようです。

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