この記事をお読みの方の多くが
・子育てをする人生を選択するかどうかで悩んでいる
・不妊治療の末、子供のいない夫婦2人での生活を送るか悩んでいる
ことと思います。
子なし夫婦としての人生を選択するにあたって、まず真っ先に思い浮かぶ不安は「寂しい人生になるのではないか」「老後が寂しいのではないか」というものだと思います。
老後も夫婦円満で楽しそうに暮らしている子なし夫婦の方は実際には多くいることと思いますが、身近に理想の子なし夫婦がいないと、子どもがいない人生をなかなかポジティブにイメージできないですよね。
そこで今回は、実際に子なしという選択をして夫婦2人で暮らしている方の意見を取り入れながら、「子どものいない人生は寂しいのか」というテーマを語っていきたいと思います。
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子どもがいないと寂しいと感じる瞬間5つ
結婚後子どもを産み、育てるかどうか悩んでいる方。
不妊治療の末、子どものいる人生とは別の道を模索している方。
そういった方の多くが「子どもがいないと寂しい人生を送ることになるのではないか」という点で不安を抱えていらっしゃることと思います。
ここではまず人生全体を通してどのような時に子なし夫婦が寂しいと感じるのかを見てみましょう。
子なし夫婦が寂しいと感じる瞬間1:兄弟や友人の子どもの成長を実感した時
身近な存在である兄弟や友人の子どもがすくすくと成長していく姿を見ると
「自分たちに子どもがいたらどんな大人になっていただろう」
「子どもがいる人生はにぎやかで明るいな」
と感じることが多いと思います。
実際に子どもを育てることは幸せな瞬間だけでなく挫折や苦労も多く簡単なことではありませんが、その分子どもの成長を見守れることは親にとってこの上ない喜びです。
そうした姿をそばで実感すると子どもがいない夫婦も「自分たちに子どもがいたらどんな風に成長していたかな」と、ふとした時に子どもがいないことを寂しく感じる瞬間があるかもしれません。
子なし夫婦が寂しいと感じる瞬間2:幸せそうな親子を見た時
身近な存在でなくても、街中で知らない親子を見かけた時にも寂しさを感じる可能性はあります。
仲が良く幸せそうな家族団らんの様子を見かけて「あの親子幸せそうだなあ」「家族ってあったかいなあ」と、これまた自分たちに子どもがいたらどうだったかなという思いがよぎるかも。
子なし夫婦が寂しいと感じる瞬間3:人生の目標や趣味がないと感じた時
子どもがいない夫婦は自分たちの結婚式の後、大きなライフイベントは特にないですよね。
極端な話をすればお葬式までもう何もありません。
人生の目標や没頭できる趣味を持っていないと、この先の長い人生「退屈だ」「寂しい」と感じてしまうかも。
子なし夫婦が寂しいと感じる瞬間4:病気になった時
自身が病気になった時、パートナーが看病してくれたりお見舞いに来てくれたりはすると思いますが、子どもや孫が病室にお見舞いに来てくれている他人の家族を見た時、寂しいと感じてしまう人は多いかもしれません。
もちろんパートナーがついていてくれるだけで孤独ではありませんし、それだけで十分と感じられる人も多いとは思いますが、たくさんの人に囲まれて過ごしている様子と比べれば「自分には気にかけてくれる家族が少なく、寂しい人生を送っているのだろうか」と感じることもあるでしょう。
子なし夫婦が寂しいと感じる瞬間5:パートナーに先立たれた時
パートナーに先立たれてしまうとその先の人生は基本的に1人で生きていかなければなりません。
子どもや孫がいれば毎日とは叶わずともたまに顔を見せにきてくれたり何かと気にかけてくれたりと、何らかの形で家族のつながりを実感できることと思います。
しかし子どもがいない夫婦はパートナーが亡くなった瞬間から一人きり。
ご近所付き合いをするなど積極的に人間関係を築いていなければ、この先自分が死ぬまで孤独と隣り合わせかもしれません。
子どもがいない人生は寂しい?寂しくない人生を送るのは自分次第
このように「子どもがいないと寂しい」と感じる瞬間は人生を通して何度か直面する可能性が高いことがわかりました。
しかし、本当に子どもがいない夫婦だけが寂しいと感じるのでしょうか。
子どもがいる夫婦でも、寂しいと感じる人生になる可能性はあります。
まず、子供と絶縁状態になってしまうリスク。
大事に育ててきたつもりだけれど、家を出て行ったきり顔も見せにきてくれない。
どこで何をして生きているかもわからないといった親子は実際にたくさんいます。
また、子どもを産んだけれど何らかの病気や障害を持って生まれ、親よりも先に子供に先立たれてしまうこともあります。
悪いことばかり考えたくはありませんが、不慮の事故も起こり得ます。
離婚して相手に親権を奪われ、自分はこの先1人で生きていかなければならないといったケースもあり得ます。
未来は誰にもわかりません。
「子どもがいるから寂しくない」「子どもがいれば温かい人生が送れる」
とは誰にも断言できないのです。
そう考えると、子どもがいる夫婦も子どもがいない夫婦も、寂しい人生になり得る可能性は同じだけ秘めていると言えます。
そもそもどのような人生を送るかは、結局のところその時を迎えてみないとわからないことであり、今から不安に思うのは杞憂かもしれません。
どういった人生を送ったかは、死ぬ瞬間まで誰にも想像することはできないですよね。
子どもがいなくても甥っ子姪っ子、友人に恵まれ、生涯笑顔の絶えない人生を送る夫婦もいます。
人間関係が良好で親しい知人が多く、病に臥したときやパートナーと死別してしまった際に周りの人が助けてくれることもあります。
寂しい人生を送るか、温かな人生を送るかは自分次第なのです。
中には子どもがいる夫婦に「子どもを産まないの?子どもがいないと寂しいよ」と言われ、悩んでいるという方もみえるかもしれません。
しかし、子どもがいない夫婦に「寂しいよ」というのは正直、酷な話だと思います。
選択子なしの夫婦も現代は多いですが、不妊治療の末、子どもを持たない人生を歩むことに決めた夫婦もいるからです。
独身の人に「結婚したほうがいいよ。結婚しないと寂しいよ」とあなたは言うでしょうか?
あえて独身でいたい方にはその人なりの人生観がありますし、結婚したいけどできていない人に言うのはもっと酷ですよね。
もし「子どもがいないと寂しいよ」と言われたとしても「私たちには私たちの人生観があるし、寂しくない人生を送れるように努めているから大丈夫よ」と笑顔で言えるようになれたらいいですね。
まとめ:子どもの有無に関わらず「寂しい人生」は誰にでも起こり得る
今回は「子どものいない人生は寂しいのか」をテーマにお話ししてきました。
子どもを産むかどうかお悩みの方や、不妊などの事情で子どもが授かれない方など、子なし夫婦として生きる選択をする上で「寂しいのではないか」という不安は避けては通れません。
しかし、どのような人生を送ったかは死を迎えるその時まで誰にもわかりませんし、今から悪いことばかりを想像して悩むのは杞憂というものです。
将来後悔をしないためにもどのような人生を送りたいか今から理想像を思い描くのは大切なことですが、ネガティブな面ばかりでなくポジティブな面にも目を向け、自分達が選ぶ道を信じて歩んでみてくださいね。