こんにちは!DINKS MAGAZINE コラムニストのNanaです。
みなさんは「チャイルドマザー」「チャイルドファザー」という言葉を聞いたことがありますか?
私も実はつい最近耳にした言葉です。
今回は「チャイルドマザー」「チャイルドファザー」の言葉の意味について解説いたします。
チャイルドマザー・チャイルドファザーって何?
「チャイルドマザー・チャイルドファザー」は「子供のような母親(父親)」「大人になりきれていない親」を意味する造語だそうです。
精神的に未熟なまま親になってしまった人たちのことをこのように呼ぶこともあるようですね。
チャイルドマザー・チャイルドファザーは、今から10年以上前のACジャパンによるCMで使われた言葉です。
以下がそのCMです。
全体的に暗いトーンで、おしゃぶりをくわえた女性が出てきます。
赤ちゃんが泣いていますが、知らんぷりしているようにも見えますね。
実はこのCM、当時苦情が殺到して放送中止になり、現在では「放送禁止になったCM集」などで取り上げられることの多いCMなんです。
責任と覚悟を持って子供を産んでほしいという意図で放送されたCMだと思いますが、子育ての責任を放棄している親への皮肉が込められているとも受け取れる内容であり、「実際に子育てをしていて辛い時にこんなの見れない」「育児ノイローゼの人が見たら追い詰められる」など批判が多かったんだそうです。
「産むだけで親になれるわけじゃない」に反響
このCMで出てくるフレーズ「産むだけで親になれるわけじゃない」には多くの反響があったんだそうです。
虐待などを減らすためにも、覚悟を持って子供を産んでほしいという「警鐘」の意味を持つCMだと思いますが、これから子育てをするかどうかを考えている人には警告で済んでも、実際に子育てをしていて辛いと感じている人にとっては精神的に追い詰められるような内容ですね。
CMは不特定多数の人が目にするものですから、そういった背景から苦情が相次ぎ、放送が中止されたのだと思います。
確かに、子どもを産むだけで親になれるわけではありません。
親になるということは、子どもと共に人生を歩むという責任と覚悟が必要です。
子どもたちとの関わり方を学びながら、子育てを通じて親自身も成長していく必要があります。
しかし現実は悲しいことに産んでから育児が辛いと感じ、ネグレクトや虐待に繋がってしまうケースが後を断ちません。
「子供を産まないほうがいい人」と一概に断定できる人は存在しませんが、子育てには多大な責任が必要とされ、それに伴うストレスや労力も少なくないので、経済的な余裕がない場合や、精神的な病気、健康上の理由などで子育てをすることが難しいケースも実際にはあるでしょう。
「産むだけで親になれるわけじゃない」という言葉は、その当時のCMとしては不適切であったのかもしれませんが、子育てに向き合う責任と覚悟を今一度問いただしてくれる言葉ですね。
放送禁止になった(らしい)公共広告機構のCMを見ました。「産むだけで、親になれるわけじゃない。」という言葉について、僕らはもっと考えるべきだと思いました。
— 江戸時代の犬 (@Hugki11) June 25, 2012
“産むだけで親になれるわけじゃない”
本当にその通り。最近の親は本当に特にそれが目立つよね。ニュースには取り上げてないだけで虐待や育児放棄が本当にたくさんある。
子どもを自分のアクセサリーにする為に産まないでほしい。 pic.twitter.com/fnND8QEDpq
— めいちゅん@私の仕事は空き缶拾い (@emumityan_4199) February 15, 2019
「産むだけで親になれるわけじゃない」
本当にこれだと思う— 虹輝🌻 (@kouki08214141) May 2, 2020
昔のACのCMは今こそ流してほしいね。「産むだけで、親になれるわけじゃない」…ってCMは今だからこそ必要
— 光の真人間 (@Lecter0907) November 12, 2012
まとめ
「チャイルドマザー」「チャイルドファザー」という言葉は、ACジャパンのCMで使われた造語で「大人になりきれていない親」「精神的に未熟なまま親になった人」などを指す言葉です。
そのCMで使われていた「産むだけで親になれるわけじゃない」というフレーズは、当時は子育て中の人を苦しめるとして放送中止になるほどの批判が殺到しましたが、虐待やネグレクトといった問題を改めて考えさせられる言葉として現在も多くの人の心に残っています。