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「DINKs むかつく」子持ちの怒り爆発!?DINKsがむかつく理由

最近よく耳にすることも多い「DINKs」という言葉。
興味を持ってインターネットの検索欄に打ち込んでみると「むかつく」とか「うざい」といった関連キーワードが表示されます。
あまりのネガティブワードの連続に戸惑ってしまったDINKsの方も多いのではないでしょうか。
自分の生き方を批判されるのは気持ちの良いことではないかもしれませんが、価値観が大きく異なれば反対意見が出ることもあります。
DINKsに関する情報を発信する立場である我々としても、DINKsに対して不満を抱いている声と上手に付き合っていく必要があると考えています。

そこで本記事では、DINKsに対して「むかつく」と思っている人たちの心の内を探るべく、理由を徹底的に調査してみました。

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DINKsとは?

DINKsとは、子どものいない共働き夫婦のことです。
「Double Income No Kids」(=二つの収入、子供なし)の頭文字をとった言葉です。

家庭的、身体的な事情や子供が嫌い、育てられる自信や経済力がないなど、子供を作らない理由はさまざまですが、DINKsを選択する夫婦が増えているのではないかと近年注目を集めています。

そんなDINKs夫婦に対して、主に子持ちの夫婦から「むかつく」という声が出ているようです。

DINKsがむかつくと言われてしまうのは一体なぜなのでしょうか?

DINKsを批判している人の意見は?

実際にDINKsを批判している人の意見を探すべく「DINKs むかつく」と検索してみましたが、実際の批判の声はあまり見つかりませんでした。
そこで「DINKs」を「子なし」に置き換えて検索したところいくつか批判の声を発見できましたので、その結果をご紹介します。

dinks むかつく

「むかつく」と言っている人には以下のような意見が多く見られました。

・結婚したのになぜ子供を産まないの?
・少子化はどうするつもり?
・子供を産まないなんて無責任
・子なし夫婦の医療費や年金がうちの子供が支払った税金で賄われるのは許せない
・自分の好きなことばっかりしていて身勝手
・子なし夫婦には寂しい老後が待ち受けているぞ

などなど。
「子供を育てずに自分の好きなことばっかりして生きていてむかつく」という声が特に多かった印象です。

批判に対するDINKs側の意見

では、このような批判の声に対してDINKs側の意見にはどのようなものがあるでしょうか?

「DINKs(子なし)むかつく」と批判している人たちに対するDINKs側の意見は、以下のようなものでした。

・産みたくて産んだなら文句いうな
・あなたの子供を学校に通わせるためのお金は私たちが支払った税金で賄っているのだからお互いさま
・少子化少子化というけれどあなたたちは少子化対策のために子供を産んだの?
・子供を産まなければならない義務はない。個人や夫婦それぞれの自由

中には子持ち夫婦を逆に攻撃するような意見も見られましたが、全体的に子供を産み育てるのは「個人の自由」「夫婦の自由」であり、口出しして欲しくないと主張する声が多かったです。

実はDINKsにむかついている人は少数派?

dinks むかつく

選択子なし夫婦はごく少数派ですから、理解してもらえないと感じる場面は多いかもしれません。
しかし実は「DINKsむかつく」と批判している人たちも少数派の可能性が高いです。
なぜなら、SNSや掲示板サイトなどでDINKsを批判している発言者に共感している人は非常に少なかったからです。

それどころか「個人の自由だからいいじゃないか」とか「相当ストレスが溜まってるんだね」と対立的な立場を取る人も。
共感を求めたつもりが自身が逆に猛烈に批判を浴びるという構図になっていることもあったのです。

少子化は確かに日本の課題だ、でも子供を育てる・育てないは個人そして夫婦それぞれの考え方を尊重すべきで、よその家庭の家族計画に口を出す必要はないんじゃないの、という中立的な立場の人が多いようです。

「DINKs むかつく」と意識的に声を上げている人は実際にはそう多くないのかもしれません。

子なし夫婦の増加は社会構造にある?

元来、結婚して家庭を持ち子供を育てることは当然のことでした。
1947年の日本国憲法の施行前までは「家制度」が採用されており、家を存続させるために子供を産み育てるのが当然であり、個人に子供を産むか産まないかを選択する余地はなかったのです。
しかし、家制度が廃止され子供を育てるかどうかが個人の自由となった今、子供を育てることは強要されるものではないと言えます。
複数の選択肢があるなかで、子供を育てるかどうかを個人が選択できるようになりました。

そして、昔は当たり前だった子供を育てるという行為に費用対効果つまり「経済性」という概念が持ち込まれるようになりました。
このことは日本の児童学者である本田和子さんの著書『子どもが忌避される時代 なぜ子どもは生まれにくくなったのか』でも指摘されており、子育てを「損得」で捉えるようになった人が増えたことが少子化の一因ではないかと考察されています。

しかし、損得という観点だけで見れば、子供を育てることは損となる部分が多くなってしまいます。
もちろん損得では考えられないそれに勝る幸せや人生の達成感を感じられるという意見も多いですが、経済的・精神的・身体的に損の方が大きいと感じ、子育てをしない選択をする人も多いのです。
そう考える人が増えているのならば現在問題視されている少子化はごく自然な現象であるという見方もできます。

子育て世帯が全世帯の3割を切る時代となり、減少傾向と言わざるをえない状況である昨今。
様々な観点から考えると子供を育てることは昔以上に覚悟のいる選択なのかもしれません。

まとめ:子育て夫婦と子なし夫婦、それぞれに幸せの形がある

リアルで目にすることは少ないですが、ネット上では子育てしている人と子なしの人がぶつかり合う構図がよくあります。
自身の立場を批判されるのはあまり気持ちのよいことではないと思いますが、「DINKs むかつく」と言っている人たちにも彼らなりの言い分があり、生まれてしまった対立構造から抜け出せなくなっているだけなのかもしれません。

両者がわかり合うために大切なのは、子持ちはこうだ、子なしがどうだと否定し合うことではなく、価値観が違えば幸せのカタチも違うのだと理解し、寄り添うための言動を取ることではないでしょうか。

子どもがいる夫婦もいない夫婦も、社会を構成する大切な一員。
お互いのリスペクトなくして協力関係は築けません。
対立関係ではなく「お互い幸せに暮らせるように」と支え合い、より良い世の中になっていけることを願うばかりです。

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