DINKs(選択的子なし)夫婦の方は、産んだ子供の人数によって部屋数を増やすために引っ越したり、子供が独立して広い家が必要なくなり小さめの家に引っ越すなど、子育てによる住居の住み替えが必要ありません。
しかし、夫婦2人で仲良く暮らしていくためには、お互いにとって快適な部屋の間取り、そして二人の老後についてまでも考えておく必要があります。
今回はDINKs夫婦の方におすすめの部屋の間取りや、賃貸・分譲のどちらがいいかについてご紹介したいと思います!
DINKs夫婦におすすめの部屋の間取り
子なし夫婦であるDINKsが互いに快適に暮らすためには、人生でより長い時間を過ごす「家」にこだわることが大切です。
帰ってくると安心するような居心地のいい家を作るためにも、仕事や趣味など、それぞれのライフスタイルに寄り添った環境を作れるように考えていきましょう。
DINKs夫婦である筆者のおすすめの間取りはズバリ「2LDK」。
家賃の予算は少々上がりますが、リビングダイニングのほかに、仕事部屋、寝室を設けることができており、収納スペースも大いに確保できるので大変快適です。
また、将来的に寝室を分け、それぞれに合った睡眠環境を整えたいと思った時に、2部屋をそれぞれの自分の部屋にすることもできるからです。
とはいえ、家で仕事をすることもないし、子供を持つ予定もないのだから、居室がいくつもあっても持て余すなあという人も多いと思います。
そこで、ここからはライフスタイル別におすすめの間取りをご紹介いたします。
※家賃相場は目安です。場所や立地条件、築年数、設備や間取りなどによって異なります。
1DK・1LDK
二人暮らしにオススメのうち最もコンパクトな間取り。
リビング・ダイニングスペース+寝室という最小限の間取りで、掃除などの家事が行き届きやすいです。
また、一台のエアコンで両方の部屋を暖められる間取りである場合も多く、光熱費の節約にもつながります。
ただしクローゼットなど収納スペースが少ないため、服や荷物などの多い夫婦にはオススメしません。
家賃相場:5万円〜10万円程度
★こんな人にオススメ
・共働きで二人とも外に働きに出ている
・家賃や光熱費を抑えたい
・荷物がそこまで多くない
2DK・2LDK
2DK・2LDKはリビングダイニングのほかに2つ居室があるため、1人ずつ自分の部屋を持ったり、寝室と仕事部屋のように目的に応じて部屋を分けることができます。
ある程度の収納スペースも確保できるため、ゴルフやキャンプ、スキーなど趣味の用具が多い人にもオススメです。
デメリットとしては、部屋数が多いため、エアコンの増設が必要な際に初期費用がかかることや、光熱費も1LDKに比べて上がりやすい点です。
家賃相場:7万円〜12万円程度
★こんな人にオススメ
・片方もしくは両方が在宅ワークで自分の部屋が欲しい人
・睡眠環境を重視していて寝室をそれぞれ別で持ちたい人
・出勤時間や休日が違うなど生活リズムが異なる人
3LDK
3LDK以上の部屋は、リビングダイニングに加え、居室が3つあり、さまざまな用途で部屋を使い分けることができます。
寝室を分けるもよし、寝室の他に仕事部屋と趣味の部屋を作るもよし。
ライフスタイルに合わせて自由自在に部屋作りをすることができます。
スペースが広い反面、掃除やメンテナンスが大変であったり、家賃が高くなるというのがデメリットといえます。
エアコンの増設も必要になるケースが多く、光熱費も上がりやすいです。
2人暮らしに対して部屋の数は余剰とも言えるので、経済的に余裕がある場合にオススメです。
家賃相場:12万円〜
★こんな人にオススメ
・経済的に余裕がある人
・部屋数が欲しい人
・収納スペースがたくさん欲しい人
このように、基本的にはライフスタイルや予算に沿って間取りを考える必要がありますが、大前提として夫婦二人がそれぞれ必要とするスペースがきちんと確保できているかが大切です。
家は一生の間でも最も長い時間を過ごす場所です。
立地や家賃などの条件ももちろん大事ですが、互いに快適に過ごせる空間を作れることを第一に探してみてくださいね。
DINKs夫婦が住むならマンションは賃貸か分譲どちらがいい?
選択的子なし夫婦であれば、この先も子供を持つ予定がない人がほとんどですね。
子供を産んで部屋数が必要になるということは視野に入れなくても済むと思いますが、かなり先のことを考えるのであれば、パートナーと離別し一人になった時、持て余さない広さか、一馬力でも支払い続けられる家賃か、身動きが取りやすいかどうかもある程度の年齢になったら考えておかねばなりません。
マンションに住む場合は、賃貸がいいか分譲がいいかで悩む方も多いと思います。
結論から言うと、どちらかが飛び抜けて良いということはないと言うのが筆者の見解です。
賃貸・分譲それぞれのメリット・デメリットがあるので、どちらの利点を取りたいかで決めるのが良いのではないでしょうか。
そこでここからは賃貸と分譲のメリット・デメリットを見ていきましょう。
賃貸マンションのメリット
賃貸マンションの最も大きなメリットは転居がしやすいことです。
賃貸マンションは持ち家ではないので転居しやすく、その時その時の経済状況や求める環境によって住居を柔軟に変えることができます。
「収入が増えたのでもっと良い部屋に引っ越そう」「築年数が古くなってきたので新しいところに住もう」など、自由に住み替えがききます。
また、賃貸マンションは業者が管理していることが多く、何かあったら管理会社に対応してもらえる、清掃や修繕などのメンテナンスが行き届いているといった点もメリットと言えます。
賃貸マンションのデメリット
賃貸マンションのデメリットは資産形成につながらないことです。
毎月家賃を払い続けても自分の資産になるわけではなく、長期的に見ると分譲マンションよりもコストがかかる場合があります。
また、自分の持ち家ではないため、改装やリフォームなどの自由度が低いこともデメリットでしょう。
転勤がある、飽きっぽい、新しい家が好き、ライフステージごとに住環境を変えたい
→ 賃貸マンションがおすすめ
分譲マンションのメリット
分譲マンションのメリットは、自分の資産になる点です。
不動産市場の価格上昇や周辺環境の整備によって将来的に資産価値が上がる可能性もあります。
持ち家なので自分好みの設備や内装にカスタマイズでき、理想の住まいを作り上げることもできます。
また、分譲マンションは長期的に見ると賃貸マンションよりもコストが抑えられます。
万一片方が働けなくなったり、パートナーと離別したりして収入が減っても、ローンさえ払い終わればその先は維持費用しかかからないので将来的に長く住み続けることができます。
分譲マンションのデメリット
分譲マンションは賃貸マンションに比べて初期費用が多くかかります。
また、ローンを組んだ場合、払い終わるまでは結局賃貸と同様毎月一定のお金が出て行くことになりますし、築年数が経つと古くなっていくので、綺麗に住み続けたいと思うとメンテナンスなど維持管理費用がそれなりに必要になります。
もう一つのデメリットは、分譲マンションは物件が古くなるなどして需要が減り、売却が困難になる可能性があることです。
転勤やライフプランの変化に伴って転居をしたいと思っても、売却できずなかなか身動きが取れないといったことになる場合も。
転勤がない、資産形成したい、自分好みの家にカスタマイズしたい、長く住み続けたい
→ 分譲マンションがおすすめ
まとめ
今回は、DINKs夫婦におすすめの間取りや、賃貸・分譲どちらが良いかについてご紹介しました。
DINKsは出産に伴った住み替えは必要としませんが、ライフプランが変化した時に柔軟に対応できるかどうかなど将来的な予測もある程度視野に入れておく必要がありますね。
どちらかが介護が必要になった場合にトイレやお風呂をバリアフリーにできるか、段差が少ない家かどうかなどある程度の年齢に差しかかったら見るポイントも変わってきそうです。